技術・方法論的なことが書いてある本かと思っていたら、なぜ書くか、理由について丁寧に書いてある本だった。
書くことについてはもともと興味があるので、改めてやっていきたいな、少なくとも「誰にも読ませない文章を書く」のは、自分に必要なものに感じられた。
自分なんて、という考え方をしがちな人にとって、一歩踏み出すための話がなにかしら得られるのではないでしょうか。
読んだきっかけは、直近立て続けにインターネット上でおすすめされていたから。
引用されていたのは以下の部分
「誰にも読ませない文章」を書くことは、水の通り道をきれいにする作業のようなものだ。一日一度はザッと排水しないと、ゴミや落ち葉が詰まって流れが悪くなり、水が濁ったり詰まったりする。
土門蘭『ほんとうのことを書く練習』p.87
何度か似たことはやろうとしてその度辞めてしまっているけれど、イメージがとてもしっくりきたので、また再開したい。
ずっと掃除してなくてゴミとかが固まってカピカピになった状態って、掃除しても全然きれいにならないんだよな。
以下のような文章があり、
「書く」は「自由」から始まると書いたが、それを続けるために必要なのは「愛」だと思っている。変化や成長をつぶさに観察し、興味を持ち続け、耳を傾け続ける。それは愛がないとできないことだし、逆に言えば、それさえすれば愛になる。書くことは、自分を愛することでもある。
土門蘭『ほんとうのことを書く練習』p.49
自分に当てはめると、あたまの中に浮かんだ言葉を否定・批判したり自信がなかったりでなかったことにし続けていたのは、自分のことを愛する・大切にすることを手放してしまっていたのかも。
誰にも読ませない文章を書く、という手段を得たので、今後は拠り所を得られたかも。
やってみようと思ったこと
- 誰にも読ませない日記を書く。自分の気持ちの排水をする。
- 「ほんとうのこと」が湧いてきた時に気付けるように。
- 「ほんとうのこと」しか話さない、をできる限り実行する。
土門さんがインタビューの仕事もされているということもあるのか、丁寧にインタビュー・ヒアリングしてもらっているような読後感だった。
本においても、読者のことを聞いてくれているような感覚。
私はこう思ったから、こういうふうに考えて、こうやって適応してきたよ、どう?みたいな。
とても誠実な人だと感じた。
こういう人になりたい。
余談
本の中で友人の方の「黙るしかない」のエピソードは近い体験が自分にもあって、黙り続けると本当に自分のことを大切にできなくなる。この友人の方は伝えられてすごい。