https://www.amazon.co.jp/脳の外で考える-最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法-アニー・マーフィー・ポール/dp/4478114978
感覚としてはなんとなくわかっていたけど、実際に試していなかった、効果のあるものとして実行していなかった方法がたくさん知れたなかなかオトクな本だった。
体が発する理解よりも早い感覚
個人的には「体が発する内需要感覚」と書かれている、頭で理解するより前に体が感覚として理解しているというものが特になるほどと感じた。
マインドフルネスの話で「ボディスキャン」という体の隅々にまで意識を渡らせるというものがあるけれど、これがなぜ重要なのか理解できていなかった。というかなんとなく納得できていなかった。
内需要感覚の話でいうと、体にしっかりと意識を向けられていることで体の反応を敏感に感じ取ることができる。
そうすることで頭の理解よりも早く反応する体の感覚を感じ取ることができる。
さらには、その感覚を感情が作られる前(初期)に気づき、その捉え方に自ら関わっていくことができる。
例えば心拍数が上がったりドキドキしている状態を、緊張としてではなく「ワクワク」として再評価することができるというもの。
気づいて、感覚が近いポジティブなものに置き換えるというのはなかなかに高度なテクニックに思えるが、おもしろい考え方。
人類が進化の過程で習得してきた方法を使う
↑の言葉では書いてなかったと思うんだけど、たぶんそういうことだと思う。
頭の中だけでぐるぐると考えることは、人類の進化の過程でやってきたことではなく、そういったことができる体になっていない。
- 紙に書くなどして、情報を降ろす
- 情報を形を持ったデータにする
- 自分の心理状態を生産的になるようにする(環境を整える)
- 考える情報を、身体で表現する
- 考えている情報を空間で扱えるようにする
- 社会的なものにする(人との関わりで学びは最大化する)
など。
なぜか「まとめ」がちょっと読みづらく、最終的になにが言いたかったのかわからなくなってしまったけど、全体的に面白い本で具体例も納得感のあるものが多かった。